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Japanese tea ceremony in Tokyo

初めて抹茶を購入する際、「なんだか扱いが難しいんじゃないか?」「すぐに品質を損ねてしまうのではないか」と不安を感じて尻込みしてしまう人もいるかもしれません。しかし、ほんの少しの知識とコツを知るだけで、抹茶は驚くほど身近になります。

この記事は、この記事では、誰でも簡単にできる抹茶の保存方法「やさしい保存術」をご紹介します。

抹茶の鮮度を奪う「4つの要因」

抹茶の鮮やかな緑色や豊かな風味は、非常にデリケートです。抹茶が粉末状であるという特性上、空気に触れる表面積が広いため、茶葉よりも酸化が格段に進みやすいのです。

この酸化を加速させ、抹茶の品質を損なう主要な原因が、「光」「熱」「湿気」「酸素」の4つです。

  1. : 強い光に当たると、抹茶の緑色(クロロフィル)が分解され、黄土色や茶色に変色します。風味や栄養素の低下も招きます。
  2. : 高温環境は抹茶の酸化反応を著しく加速させ、風味の劣化を早めます。特に30℃を超える環境では、劣化速度が倍以上になるデータもあります。
  3. 湿気: 抹茶が固まりダマになる原因となるほか、カビの発生リスクも高めます。
  4. 酸素: 酸化の直接的な原因です。酸素との接触を避けることが、色、香り、味を保つ上で最も重要です。

開封前と開封後で変わる保存のルール

抹茶の保存で最も大切なのは、「まだ開けていない」状態と「開けたら別モノ」という明確な認識を持つことです。抹茶は一度開封すると、空気に触れて劣化が急速に進みます。

【開封前】長期保存の場合

未開封の状態であれば、遮光性・密閉性が保たれているため、冷蔵庫または冷凍庫での保存が最も効果的です。特に長期保存を予定している場合は、低温で酸化を防ぎましょう。

【開封後】日常的に使う場合

一度開封した抹茶は、空気に触れることで一気に劣化が進むため、保存方法を厳重に切り替える必要があります。

さらに鮮度を保つ!プロのひと工夫

基本的な保存方法に加えて、抹茶の鮮度をさらに長く保ちたい方のために、プロも実践するような工夫を紹介します。

「あれ?」と思ったらチェック!抹茶の劣化サイン

賞味期限はあくまで未開封での目安です。抹茶の風味が落ちてきたと感じたら、五感で確認してみましょう。

項目新鮮な抹茶のサイン劣化した抹茶のサイン
目が覚めるような鮮やかな緑色黄土色・茶色がかってくる、白っぽくなる
香り開封時に広がる青々しい爽やかな香り爽快感が弱くなる、古い匂い、埃っぽい香り
甘さ、苦味、旨みが調和し、清涼感がある旨味が減少し、渋みや薬のようなえぐみが増す
粉の状態サラサラとしたきめ細かい粉末湿気を吸って固まっている、泡立ちが悪く粗い

劣化抹茶の賢い活用法

風味が落ちてしまっても、捨てるのはもったいないことです。

おわりに

抹茶の保存は、一見難しそうに感じられるかもしれませんが、ほんの少しのコツと工夫を知るだけで大丈夫です。

次に抹茶を手に取るとき、その鮮やかな緑が、適切な保存のおかげであることをきっと感じていただけるはずです。抹茶がもたらす「心豊かな時間」を、ぜひあなたの暮らしの中に迎え入れてみてください。